鏡を見る女——江戸とパリ

鏡を見る女——江戸とパリ
喜多川歌麿画《青楼十二時 続 午ノ刻 》1794年、ボストン美術館蔵

ロートレックは歌麿の《青楼十二時》に触発されて、娼婦たちの日常を描いたとのこと。
帝国主義が全盛を極めていたヨーロッパの都市では、
家庭における性の純潔主義と反比例するように、性産業も隆盛を極めていた。
歌麿の描く華やかさはそこには見られなかったが、
娼婦の性をポルノ的にではなく、日常生活の情景として描いたのだ。

鏡を見る女——江戸とパリ
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック画《エル(彼女たち) 鏡を見る女-手鏡》1896年、ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵



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