貨幣経済によって、霊的な絆は断ち切られていく:守姉

貨幣経済によって、霊的な絆は断ち切られていく:守姉
78年前の今日、1945年5月22日の座間味島での撮影。
タイトルは「 村長の息子を抱いている軍政担当のグスタフ少佐」ということだが、
目を惹くのはその情景を見上げている少女の姿。
1960年代までの沖縄では子守りする少女の姿を日常的に見ることができた。
それは賃労働ではなかった。きょうだいという関係でもなかった。
生涯にわたって守子を霊的に守護する守姉(もりあね)だった。
復帰後の怒涛のような貨幣経済の波の中で、守姉の姿は失われていく。
貨幣経済によって、霊的な絆は断ち切られていくのだ。
     (写真提供:沖縄県公文書館)



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