2025年04月03日
モーアシビ考 ⑶ ——モーアシビの交遊圏——
前回は娘宿での夜なべ作業の場で行なわれるモーアシビについて述べました。今回は娘たちの夜なべ作業から離れた場所で行なわれるモーアシビについて述べたいと思います。タシマ(他集落)とのモーアシビ土地整理事業(1899-1903)によって沖縄のシマ社会に私的所有権が確...
——無縁の縁(えにし)を紡ぐ——
2025年04月03日
前回は娘宿での夜なべ作業の場で行なわれるモーアシビについて述べました。今回は娘たちの夜なべ作業から離れた場所で行なわれるモーアシビについて述べたいと思います。タシマ(他集落)とのモーアシビ土地整理事業(1899-1903)によって沖縄のシマ社会に私的所有権が確...
2025年03月30日
モーアシビについて、前回の締めに、モーアシビがなぜ禁圧されていったのかを考えたいと記していますが、順番を変えて、そのような歴史的展開を考える前に、モーアシビがどのような場所で行われていたのかを考えてみたいと思います。境界の場で行われたモーアシビ沖縄のシ...
2025年03月26日
モーアシビとはモーアシビというのは沖縄のシマ社会における未婚の青年男女による配偶者選択の場でした。シマ社会のシマは「島」ではなく沖縄の平民層の集落をいいます。モーアシビのモーというのは原野という意味です。人里離れた原野で催されることが多かったのでモーア...
2025年03月06日
柳田國男によると、明治時代以降に日本の食事は温かくなり、柔らかくなり、甘くなった。明治以降の日本の食物は、ほぼ三つの著しい傾向を示していることは争えない。その一つは温かいものの多くなったこと、二つには柔かいものの好まるるようになったこと、その三にはすな...
2025年03月05日
ピーテル・ブリューゲル《パウロの回心(細部)》 (1567年、美術史博物館蔵)絵の中央上あたりで落馬して転がっている男が、聖パウロだ。キリスト教の迫害者だったパウロはイエスの処刑後にイエスの声を聴きキリスト教に改宗する。絵のシーンは、パウロがイエスの声を聴き...
2025年03月05日
ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』(1865年)の出版された頃のイギリスでは、印刷所では11歳から17歳までの少年たちが二日間で36時間の労働に従事していた。印刷の仕事をしながらも、彼らは文字を知らなかった。印刷機が導入される前は、彼らは徒弟修行の中で文字...
2025年03月02日
モースの『贈与論』を読んでいると、百年の時を超えて、現在の新自由主義を痛烈に批判しているかのような文章に出会う。一握りの成功者たちが下流化する民衆を批判し、労働契約、不動産賃貸借契約、必需品の販売契約において、誠意、思いやり、気前の良さを見つけるのはむ...
2025年02月27日
フーコーの『言葉と物』によると、ルネッサンス期と古典主義の時代には、ものの見方が変わった。ルネッサンスにおいて、珍奇な動物は見世物であって、それが姿を見せるのは、祭、闘技、現実または架空の闘い、動物物語が無時間的なお伽話を展開する復元された伝説的過去の...
2025年02月27日
モースの『贈与論』によると、19世紀のフランスでは「婚礼の祝宴には村民全員が参加」する地方が多く存在していた。およそ五十年前、おそらくはもっと最近まで、ドイツやフランスのある地方では、婚礼の祝宴には村民全員が参加していた。誰かが欠席することはまさに凶兆で...
2025年02月22日
マルクスによると、「1852年と1862年とのあいだに、イギリスの羊毛加工業は著しい膨脹を示した」。1852年と1862年とのあいだに、イギリスの羊毛加工業は著しい膨脹を示したが、使用労働者数は、ほとんど変わらなかった。(マルクス『資本論(二)』岩波文庫版449ページ。...