ルシアン・フロイド(1922-2011)の描く裸の男女は、ほんとにあらゆるものを脱ぎ捨てたようで、気持ちよさそうだ。
ぼくたちも、こんなに何もかも脱ぎ捨てて、横たわりたくなる。
裸でいることは、なんと気持ちの良いものだろう。
ぼくたちの裸もこのように美しいものなのかもしれない。
ルシアン・フロイドが僕たちの中に眠る美を教えてくれる。

ルシアン・フロイド《 眠っている社会保険庁女性職員》1995年
ちなみにこの絵は2008年当時、3400万ドル(約36億円)以上で落札され、存命中の画家の作品として史上最高価格をつけたらしい。