——無縁の縁(えにし)を紡ぐ——
歴史上、性の真理を生み出すためには、二つの大きな手続きがある。 一方には、性愛の術(アルス・エロチカ)を備えた社会があり、しかも、中国、日本、インド、ローマ、回教圏アラブ社会など、その数は多かった。(中略)我々の文明は、少なくとも一見したところでは、性愛の術(アルス・エロチカ)を所有してはいない。そのかわりに、性の科学(スキエンチア・セクスアリス)を実践している恐らく唯一の文明であろう。 ミシェル・フーコー(渡辺守章訳)『性の歴史Ⅰ 知への意志』
Posted by 具志堅 要