阿国歌舞伎のなまめかしい肢体

阿国歌舞伎のなまめかしい肢体
狩野長信筆《花下遊楽図屏風(かかゆうらくずびょうぶ)》より「刀を手に踊るかぶき者」1610年代、東京国立博物館蔵

阿国歌舞伎のなまめかしい肢体

出雲阿国が歌舞伎踊りを踊ったのは、1603年とされる。
阿国歌舞伎は女性が男装し、念仏踊りと滑稽寸劇をまじえた踊りだったという。
刀をもって踊るのは四人。
これがその当時流行した阿国歌舞伎というものだろうか。
男装した少女たちの肢体がなまめかしい。

西表島の民謡《高那節》には「ザンザブロウ」という意味不明の言葉が出てくる。
もしかして、阿国のパートナーと見られ、阿国とともに歌舞伎を創始したとされる
名古屋山三郎(なごやさんさぶろう)を歌ったものなのかもしれない。
大航海の時代、歌舞伎者たちは黒潮の海を自在に駆け抜けたのだろうか。

阿国歌舞伎のなまめかしい肢体



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