——無縁の縁(えにし)を紡ぐ——
自分なども実は一個の歴史家のつもりでいるのだが、主として学びたいと思う点が、記録証文を持たない平の日本人の過去にあるがゆえに、こうして彼等の取り伝えている昔の物、ことにその中でも複雑にして特徴の多い説話の類を、粗末にする気にはなれぬのである。 『柳田國男全集11』1990年、ちくま文庫、141ページ
Posted by 具志堅 要